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  • 眠れない・鼻づまり・緊張で苦しい夜…でも「実は寝ている」って本当?ツボと自律神経から探る対処法

    眠れない・鼻づまり・緊張で苦しい夜…でも「実は寝ている」って本当?ツボと自律神経から探る対処法

    眠れない、息苦しい、緊張している……でも朝は来る

     

     

    「布団に入っても眠れない」「鼻がつまって息がしづらい」「体が緊張している感じが続く」
    こんな夜を過ごしたことはありませんか?

    とくに、30〜50代になると仕事や家庭のストレスが積み重なり、眠りたいのに眠れない、呼吸も浅くて苦しいといった状態に陥りがちです。
    それでも朝は来る──。
    「寝た気がしないけど、もしかして寝てたの?」そんな不思議な感覚を持つ人も少なくありません。

    今回は、「眠れない・鼻づまり・緊張・息苦しさ」の原因を、自律神経の働きやツボとの関係から紐解き、自宅でできるセルフケアについてもご紹介します。

     

    自律神経の乱れが「眠れない・鼻づまり・緊張」の根本原因かも 

     

    1、緊張していると、体も呼吸も「戦闘モード」に

    私たちの体は、交感神経(緊張・活動モード)と副交感神経(リラックス・回復モード)という2つの神経のバランスで動いています。
    ストレスや不安が多いと交感神経が優位になり、以下のような変化が現れます。

    ・筋肉がこわばる(体の緊張)

    ・呼吸が浅くなる

    ・鼻の粘膜が腫れやすくなる(鼻づまり)

    ・入眠がうまくいかない

    つまり、「眠れない・息苦しい・緊張が抜けない」というのは、自律神経がうまく切り替わっていないサインなのです。

     

    2、鼻づまりは自律神経のアンバランスでも起きる

    アレルギー性鼻炎や風邪ではないのに、夜になると鼻がつまるという人も多いのではないでしょうか?

    これは、自律神経のうち副交感神経が優位になりすぎていることで、鼻の血管が拡張し、粘膜が腫れてしまうことが原因と考えられています。
    意外にも、リラックスの神経である副交感神経が「過剰」に働くことで、息苦しく感じるという逆転現象もあるのです。

     

    「眠れないのに実は寝てる?」不思議な睡眠の正体

     

    3、ノンレム睡眠の浅い段階では「寝てる感覚がない」

    「眠れない」と感じているのに、気づけば朝になっている──。
    これは、浅いノンレム睡眠の状態で眠っていた可能性があります。

    ノンレム睡眠には段階があり、特にステージ1〜2では、

    ・脳はまだうっすら起きている

    ・音や感覚にも反応しやすい

    ・自分では「眠った」と感じにくい

    という特徴があります。
    つまり、「全然寝た気がしない」と思っても、実は断続的に眠れていたというケースが非常に多いのです。

     

    4、「眠れていない」と思い込むこと自体がストレスに

    睡眠に対する不安が強いと、入眠前に緊張が高まり、自律神経が乱れやすくなります
    「また眠れなかったらどうしよう…」という思いが、逆に眠れない原因になる悪循環に。

    このような場合は、「眠れなくても横になっているだけで回復している」と捉え、自分を責めないことが大切です。

     

    ツボ押しで自律神経を整え、鼻と心をラクにする

     

     

    5、リラックスに効く代表的なツボ3選

    自律神経の乱れを整えたり、呼吸を深くしたりするには、ツボ押しも有効なセルフケアのひとつです。以下の3つは初心者でも簡単に試せます。

    1、合谷(ごうこく)
     手の親指と人差し指の間にあるツボで、ストレス緩和・鼻づまりにも効果的。

    2、神門(しんもん)
     手首の小指側、くぼんだ部分にあるツボで、不安感や動悸を鎮めます。

    3、印堂(いんどう)
     眉間の中央にあるツボ。緊張や頭のモヤモヤ、浅い眠りに効果があります。

     

    6、ツボ押しのポイント:呼吸とセットで行う

    ・強く押しすぎない(「痛気持ちいい」程度でOK)

    ・息を吐きながらゆっくり5秒押し、ゆっくり離す

    ・寝る前の5〜10分間で十分

    このように呼吸とセットにして行うことで、副交感神経が刺激され、体が自然に「おやすみモード」に入っていきます

     

    緊張と戦わず、「ゆだねる」姿勢が回復を導く

     

     

    7、眠ろうとがんばるほど眠れない理由

    「眠れないと困る!」という焦りや不安は、実は交感神経を活性化させる最大の原因。
    つまり、眠るためには「眠らなきゃ」と思わないことが大切です。

    ・照明を暗くする

    ・スマホを寝る30分前にオフ

    ・深呼吸や軽いストレッチ

    など、「眠る準備」だけをして、あとは自然に任せることが、自律神経を整える近道です。

     

    8、呼吸法も効果的!「4-7-8呼吸法」でスイッチオフ

    ・4秒吸う

    ・7秒止める

    ・8秒かけてゆっくり吐く

    この「4-7-8呼吸法」は、アメリカの医師アンドルー・ワイル博士が提唱する自律神経調整法です。
    習慣化することで、眠れない夜にも自然とリラックスできるようになります。

     

    まとめ:眠れない夜にできることは、「がんばらないこと」 

    「眠れない」「鼻づまりで息が苦しい」「体が緊張して休まらない」
    そんな夜には、無理に眠ろうとせず、自律神経をやさしく整えるアプローチが効果的です。

    ・実は眠っている可能性もある

    ・ツボ押しや呼吸法は心身を落ち着けるサポートに

    ・自分を責めず、「休もう」とする姿勢が一番の薬

    毎晩の睡眠がしっかり取れると、日中の心の余裕にもつながっていきます。
    あなたの夜が、少しでも穏やかになりますように。